コメントを頂き、ありがとうございます。また長々しくなる可能性もありますが、じっくりご説明したいと思いますので、ご了承下さい。
Q1;STEP1では文章構造を考えて意味を和訳する、その行為を止める必要がありますが、意識的に止めるものなのか、それとも無意識に止めるようになるのか?
A1;この質問に直接的に答えるなら、始めは「意識的に止める。」ということになります。
文章構造や単語の意味を考えてしまう、この行為は学習教育(中高生)の弊害です。自然にそういうリスニングの仕方を教えられたので、このリスニングこそ正解だと疑わずに、私たちは英語をやってきました。私はこのリスニングを「和訳リスニング」と呼んでいます。memeさんがお気づきのように、理解したいという気持ちから、文章構造、及び単語の意味を考えることは、和訳リスニングであり、英絶で目指すリスニングではありません。そこにお気づきになったのであれば、かなりの進歩であると考えます。
次に、ご質問にあるように、その行為を自然に止めるのか、それとも意識的に止めるのか、という点です。A1のように、意識的に止める必要があります。恐らく、意識的に和訳リスニングを止めようとしても、無意識に構造や単語が頭に出てくるような感覚が抜ききれないと思います(そういう感覚で聞くことに陥りそうになる)。それで、始めは「意識的にやめ」まして、STEP1を進めていくにつれ、「無意識でも」同じリスニングができる状態、これがSTEP1のゴールだと考えます。リスニングの仕方が安定してきます、安定感を感じたら、STEP2に進んでもOKだと考えています。
Q2;STEP3を終える段階だとのことですが、英語を話したくてむずむずする感覚は体験できましたか?
A2;感じています
実際は、今質問されて初めて、そういえば感じていたことに気づきました。これはある程度STEP3が進まなければ感じません。始めのうちは、説明文自体の意味も分からないまま、進んでいきますが、いずれ、「幾つかは音読しているうちに文章が理解できるレベル」に、到達します。理解できた文章に関しては、実践で使えるレベルに達しています。例えば、私の場合[comes in]の文章の使い方が分かった時、すぐにそれを使って説明したくなりました。子供のように、なんでもその[comes in]を使って、話したくなるというわけです。このような感覚が、他の単語でも増えてきますので、「この感情は、あれ[・・・]だな。」という風に日常生活で英語を使う自分になっていますね。(そのうちSTEP3の終了に近づかれたら、是非ともcomeの説明[comes in]を見てほしいですね)
恐らくこの上記の感覚のことでしょう。もちろん、まだべらべらしゃべれるわけではありませんが、たとえ、英語を話す外国人がいたとしても、積極的に近づいてみたいという気持ちはあります。以前は避けたいものでしたが、今は少々の単語が分からなくても、リスニング版通読力で何とか理解できるはず、という変な自信があるので恐ろしさは、あまりありません。
付け加えると、今はSTEP3で「幾つかは理解できるレベル」から「一読すれば理解できるレベル」へと精度を上げている段階です。STEP3が終盤であるというのも、この精度が、格段に上がってきたことを実感しているからです。確かにもうすぐ終わりですが、ここをじっくりやっておきたいという気持ちがあります。
Q3;STEP1で聴いた意味が分かるようになるのは、STEP3を終えたころでしょうか?
A3;ある程度は、STEP1でも理解できます。
STEP1で始めのうちは意識的に和訳リスニングを避けることは大切ですが、英絶リスニングで、内容が理解できないということではありません。むしろ全体として、「どんなシチュエーションなのか」とか「どんなことを言ったのか」、「どんな展開になったのか」などは、かなり理解できますよ。そういう全体の内容(もしくは一場面の内容)が分かる状態はSTEP1でも十分にあります。これは個々の文章の意味が分かる、ということではありません。むしろSTEP1、2では、個々の文章の意味にこだわってはいけません。それはSTEP3が終わってからになります。STEP3の最中でも、個々の文章の意味を考えてみてもいいのですが、分からないものに関しては、やはり飛ばすのが、英絶流です。分からないものを無理に理解したいという願望に捉われると、再び「和訳したくなる」病が再発するので、注意なんです。
CDの流れを大方理解できたとして、それを誰かに日本語で説明したとしても、問題はないでしょう。その行為は日本語訳をしたわけではなく、「理解した上で、日本語を使って説明した」に過ぎないからです。あくまで、理解のために日本語訳したのでなければ、「理解した後」日本語をイメージしたとしても問題はないと考えます。(この辺は少し複雑ですが、少なくともSTEP2を終えるまでは問題ではないと思います。STEP3の途中で「音読中に理解できた」とき、ふわっと浮かぶ日本語にどう対処するのか?、そういう問題です。)
もちろん、STEP1で使われていた分からない単語や文章、一つ一つに関してはっきり分かるのは、STEP3の終了辺りだと思います。ただ、そのころには、STEP1,2とは程遠い場所に来ています。つまり、その当時分からなかった単語がなんだったのか、今では全く忘れた状態です。STEP1では、英絶流リスニングができる状態を目指すことが最優先です。モチベーション維持の為に、「こんなことがあって、こうなった。」ぐらいの説明をしてみてもいいですが、それ以上深読みしないように注意してください。むしろ、英語単語を使いながら説明するのもいいです。「Youがね、もう少しexplodeじゃなければね・・・」等、分からないところは、英語を使う方法です。この方法でも、一文ずつの説明ではなく、全体や一場面の説明です。
Q4;書き取り→音読、書き取り終了後音読のみでは駄目か?
A4;書き取りを全てやって、音読に移ったという人もいたと思います。
ただ、書き取ったつもりでも、いざ音読してみたら、違ったということは結構あります。書き取ったとおりに音読してみて、もう一度CDを聞きながら復唱してみて、何度もディクテーションを重ねていくうちに、CDと同じように発音できる(スピードも含め)状態に引き上げるわけですが、一文ずつの方が、効果的ではないかと思います。(一文ずつではなく、英絶のように1時間分ずつなどでもよい、いずれにしても、全部書き取り後、全部音読よりは、一定量書き取り+音読の方が進みが速いかと思うわけですが、要は好みです)
これもSTEP2の初期は、少しずつしか進まず、何時間やっても終わらないと感じたり、この分だと、あと数ヶ月やってもSTEP2のままだ、などと感じるかもしれませんが、いざ進めていきますと、どんどん成長していきます。先回書き取った文章と似たものや、発音が同じものなどが増えていきますので、格段に早くなります。そうなれば、STEP2も終わりが見えてきますので、毎日日記などで記録をとることが大切ですね。自分の成長を数値化できれば、面白くなってきます。(例えば、1時間で、CDの何min分書き取り+音読できたかを記録する、前日と比較する)
さらに、近年ではスクリプトを見ても良い(確認してもよい)ことになってます。意味を理解するためでなければ、スクリプトにより、書き取りの確認が可能です。(小学生からの英絶による)もちろん、音読終了前には見ないなど、STEP2にそれない為の注意点はあります。ただ、純粋にSTEP2通り、スクリプトを見ない方法の方が、和訳の危険を避けられる可能性はあります。
やはり、長々しくなりました。(ホント長い・・・)この回答で不明な点はまたコメントしてください。それでは。
1 件のコメント:
memeです。
いつも丁寧に回答してもらってありがとうございます。
すごく励みになります。
Q1の回答を見て・・。
実は今日が7日目のお休みの日で明日もう一日聞いてSTEP2に移ろうと考えていました。しかし回答をもらってやはり、「気づいたら和訳リスニングしていなかった」という状態になるまでSTEP1は終わらない方がいいと思いました。Eize’sさんもそういうことをおっしゃってるのですよね?
英絶本を今日振り返って読んでいたのですが、「ある日急に単語の一つ一つが明瞭に聞こえ始める、その次はひとつながりの文章が、そしてその次には一つの段落が丸ごと耳に入ってくるようになる」と書いてあったのです。
今までも単語は聴き取れます。そしてひとつながりの文章、これはできるものとできないものに分かれます。そしてひとつの段落が丸ごと入ってくる、これはまだ体験していないように思います。
この時点でもしかしたらSTEP1はまだ終わってはいけないかもしれないと思っていました。そしてこの回答です。
眠い時間にしかリスニングしていないんだから、眠くなるのは当然と思ってたんですが、やはり音だけ聞くという作業が厳しいせいが一番の理由で眠くなるんですね・・・。Eize’sさんももちろんいつも万全な態勢で英絶に臨んでいるわけではないですよね?私のように感じた経験ありましたか?
STEP2に行きたいというはやる気持ちを抑えて、そして眠い時間に耐えて、もう少しSTEP1を続けてみようと思います。やりなおすつもりで。。。CDもEnglishJornalではなく、コインの冒険に戻った方がいいかなとも思います。どうでしょうね?
Q2. の回答を見て・・。
よかったです。
以前STEP3をいくらやっても実感がないという書き込みがあったというコメントをみてどうなんだろうとちょっとこの方法にまた不安を感じてしまったのです。でもそういう実際のコメントを聞くとまたやる気がわいてきます。
Q3. の回答を見て・・。
聞き取りCDがインタビューの内容とかなのでどうしても内容が知りたくなってしまうのが困ったものです。英絶流ということで、大まかなイメージ以外の意味は追求しないようにしないといけないですね。
Q4.
要は書き取り→音読、この流れが大切で、文章の長さもたとえば10min.分とか、ある程度あれば、必ず1時間ではなくても最初は構わないということですよね?
安心しました。
私は30分CDを使っていますが、30分を毎日書き取って音読となるとそんな時間を割く自信がなくて困っていたところです。よかったです。
ちなみに、私のようにCD時間が30分とか40分で1時間でないことに弊害はあると思いますか?
すべての回答を読んで・・
私も英絶本のKさんのように英語力をアップさせるという重圧から逃れたい一心で今まで英語をやってきました。Eize’sさんのようにがんばってやっておられても今3年目っておっしゃってましたよね?英絶本には長くても1年って書いてあったけど、そんなにうまくはいかないですよね・・。
私も長丁場になる覚悟でやはりやった方がいいですね。でもこうしてアドバイスをもらえるだけ遠回りする回数が減り、ありがたいです。
最後に風邪治ってよかったですね。そしてさらに質問してしまってごめんなさい。忙しいでしょうに・・。
これからもがんばってくださいね。
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