2007年6月29日金曜日

ステップ3の音読について

先々回のコラムの続きです。・・・ステップ3の音読についての詳細・・・


この前は、1時間英英辞典を書き写した後、4日に分けて(つまり5回/1日)20回読むというスタイルを提案しました。

この方法はなかなか実践的でかつ英絶本来の提案から逸脱していないと思います。


さて、この方法で続けていると、ある時ふと不安になることがありました。それは、音読に関するものです。

音読は”大きな声で、アンカーマンさながら、または友人に語りかけるように”というのが英絶の説明です。英絶は本来、木でいう幹にあたるわけで、詳細がわかりにくいという弱点があります。というのも・・・

大きな声でアンカーマンさながら読んでいくうちに、だんだんこれでいいのかという疑問が浮かんできます、

例えば、簡単な文章が出てきたがために、数回読んだだけで(もしくは数十回読んだだけで)意味が明確に理解できたとき

その理解が日本語訳での理解というより、ネイティブ的捉え方をしたと実感したとき、

確かにそんなことが生じうるわけですが、大方の人は喜びのあまり、もっと多くの文章を理解したいという欲求にかられ、アレンジを加えてしまうのです。(というよりもアレンジを加えたボクがいたわけで・・・)

アレンジの一つに、文章を深く読み込むことがあります。深く=多くではありません、学校教育的英訳の仕方をトライしてしまうのです。

それもたちの悪いことに、自分ではなんら学校教育的英訳をしている実感はありません。英語で理解していると勘違いしてしまうのです。



よくよく考えてみれば、このアレンジの間違いに気づきます。

つまり、英絶ステップ3の目標と結果を混同しているということです・・・

ステップ3終了したら、英語の文章を辞書なしで読めるようになる、言い換えれば、母国語のように正しい推測と経験から、文章を読めるようになります。これが結果です。

そのためには、多くの基本的な文章に触れ、基本的な文章間のつながりを覚える必要があります。これが目標です。

文章間のつながりを覚える方法として、長期記憶に役立つといわれている、音読を取り入れているわけであり、

この音読の最中に意味がわかることが英絶ステップ3の目標ではないのです。

あまりにも結果に重きをおくあまりに、本来の目標を見失うことのないようにしなければなりません。

例を挙げてみます、If you describe something as general, you mean that~という文章、

generalの説明文ですが、describe がどういう意味で、だから general がこういう意味でと考える必要は一切ありません。

一気に読んでしまえばいいんです、意味の理解はおいておき、音読に集中します。この時、大きな声でアンカーマンさながらというのは大きなキーワードです。

なぜでしょうか?なぜなら・・・

大きな声で読むことは脳を刺激します、よく言われるように五感を使って覚える方法は効果的ですが、目と耳を使って脳にインプットさせることができます。

アンカーマンについて考えてみてください、アンカーマンは話し方が速いですね。実際にニュースTVなどで残り10秒程の時間でしっかり締めてきます、さすがだなぁと感心しますね。それはさておき、話し方が速いということはそれだけ、脳に刺激を与えているということです。

速聴という単語を聞かれたことがあられるでしょう、速聴は、音声を通常の何倍もの速度で聴くことで、脳の前頭葉を刺激するといわれています。

速聴とまではいかないにしても、自分でアンカーマンさながら読むということはそれだけ、脳の言語をつかさどる部分にいい刺激を与えられるということです。



長くなりましたが、結論としてステップ3の音読では、

意味がわかることはあくまで結果であり、

文章の構成やつながり、よく出てくる単語(Aと一緒によく出るBという単語なども含む)を

脳に強くインプットすることが目標・方法であるということです。

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